ドラッグストア大手の「ココカラファイン」と「スギホールディングス」が、経営統合に向けた協議を始めると発表しました。一方で、「ココカラファイン」は、「マツモトキヨシホールディングス」とも提携協議をしていて、今後の交渉の行方が注目されます。
発表によりますと、神奈川県に本社を置くココカラファインと、愛知県に本社をおくスギホールディングスは、1日、それぞれ取締役会を開き、経営統合に向けた協議を始めることを決議しました。
両社のドラッグストアや調剤薬局は、ココカラが1354店舗、スギが1190店舗あり、統合が実現した場合、店舗数が2500を超え、業界トップになります。
両社は来月末をめどに基本合意することを目指すとしています。
一方でココカラは、ことし4月、マツモトキヨシホールディングスとの間でも資本業務提携に向けた協議を始めると発表していて、この協議も並行して継続するということです。
今回、スギは、ココカラとマツモトキヨシが提携協議に入る発表をした翌日に両社に割って入る形でココカラとの経営統合を提案していて、業界大手3社が絡む交渉の行方が注目されます。
ドラッグストアは医薬品や化粧品だけでなく日用品や生鮮品も扱って店舗数を広げてきましたが、コンビニやスーパーなどとの競争も激しくなっていて、3社はいずれも、規模の拡大でコストの削減や収益力の向上を図りたい思惑があるとみられます。
-- NHK NEWS WEB