来年1月に行われる台湾の総統選挙に、中国に融和的な姿勢を示す最大野党の国民党から南部・高雄の市長の韓国瑜氏が立候補する意向を示し、公認候補選びをめぐる国民党内の駆け引きがさらに激しくなりそうです。
台湾南部の最大都市・高雄の韓国瑜市長は1日、台北で開かれた集会で「2020年の総統選挙にむけて大きな職務を担う準備ができている。民進党を引きずりおろそう」などと述べ、来年1月に行われる総統選挙に最大野党の国民党から立候補する意向を示しました。
韓氏は、去年11月、与党・民進党の地盤だった高雄の市長選挙に立候補し、SNSなどを駆使して、旋風を巻き起こして当選しました。
蔡英文総統の支持率が低迷する中、政権交代をねらう国民党の勢いをけん引している人気の政治家で、1日の集会では、台湾全土から集まった10万人以上が会場を埋め尽くしました。
中国に融和的な姿勢を示す国民党の公認候補を選ぶ予備選挙には、韓氏のほかにシャープを傘下に置く企業グループのトップの郭台銘会長など5人が名乗りを上げていて、各種の世論調査では韓氏と郭氏のリードが伝えられています。
国民党は来月にかけて予備選挙を行う予定で、公認候補選びをめぐる党内の駆け引きが激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB