北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が2日、芸術公演を観覧したと伝え、同行した幹部の中には先週、一部の韓国メディアが2回目の米朝首脳会談の責任を問われて強制労働の処分を受けたと報じた幹部が含まれていて、健在であることが確認されました。
北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン委員長が2日、軍人の家族による芸術公演を観覧したと伝えました。
キム委員長に同行した幹部として12人の氏名が挙げられ、この中には、ことし2月にベトナムの首都ハノイで開催された2回目の米朝首脳会談で、アメリカのポンペイオ国務長官のカウンターパートとして交渉を統括したキム・ヨンチョル副委員長も含まれていました。
キム副委員長をめぐっては先週、韓国の大手紙「朝鮮日報」が、首脳会談が物別れに終わった責任を問われて強制労働の処分を受けたと報じていましたが、健在であることが確認されました。
国営メディアが公開した写真には、手で顔の一部が隠れてはっきり確認はできないものの、キム副委員長とみられる人物も写っています。
一方、アメリカとの交渉を担当し処刑されたと報じられたキム・ヒョクチョル特別代表や、謹慎中と報じられたキム委員長の妹のヨジョン氏については、このところ動静は確認されていません。
-- NHK NEWS WEB