国内での稚魚の不漁などを背景にウナギの高値が続く中、大手スーパーは、来月の土用のうしの日に向けてウナギの代わりに「サケ」を使った、かば焼きの販売に力を入れることになりました。
流通大手のイオンは、3日、来月27日の土用のうしの日に向けた商品を発表し、ことしは、高値が続くウナギに代わる食材としてサケを使ったかば焼きを販売します。
イオンではこれまでも、サバやナマズを使ったかば焼きを販売してきましたが、このところサケの人気が高まっていることから、かば焼きにできないか検討してきました。
その結果、焼き方やタレの味を工夫し、脂ののりがウナギに近いものができたということです。
価格は、うなぎの4分の1程度です。
サケのかば焼きを買った80代の男性は「試食をしたがとてもおいしかった。値段も安いのでいいと思う」と話していました。
また、ウナギの稚魚の不透明な取り引きが指摘される中、国産のウナギの一部については漁業関係者と協力して稚魚の産地から加工するまでの経路を確認し、店頭などで情報を表示するようにするということです。
イオンの三宅香執行役は「稚魚の流通過程を把握したことで、消費者に安心して買ってもらえると思う。ウナギの数を守ることにもつながり、今後も広げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB