横浜市を自動運転で走る「シーサイドライン」の事故で、当時、各車両のモーターが作動して5両編成が一斉に逆走し、かなりの衝撃で車止めに衝突したとみられることが運行会社への取材でわかりました。連結部分が大きく変形した車両もあり、国の運輸安全委員会が詳しい状況を調べています。
1日、横浜市の新交通システム「シーサイドライン」の新杉田駅で、無人で自動運転する5両編成の車両が出発しようとした際に25メートルほど逆走して車止めに衝突し、乗客14人が重軽傷を負いました。
シーサイドラインは3日も終日運休し、運転再開のめどは立っていません。
運行会社によりますと、シーサイドラインは各車両に積んだモーターから動力が伝わり走行する仕組みですが、事故当時もそれぞれのモーターが作動して5両編成が一斉に逆走したため、かなりの衝撃で車止めに衝突したとみられるということです。
会社側は逆走のスピードが時速10キロ以上に達したとみていて、衝突後も5両分の動力が重なったことで連結部分が大きく変形した車両もあるということです。
国の運輸安全委員会が引き続き詳しい状況を調べ、事故原因の特定を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB