職場から失踪した外国人技能実習生を全国から集め、兵庫県内の工場に違法に派遣していたとして、人材派遣会社の社長ら2人が不法就労助長の疑いで警察に逮捕されました。調べに対し、いずれも容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、いずれも中国籍で兵庫県尼崎市の人材派遣会社「ワールドビジネスパートナー」の社長、ソニンバヤル(蘇寧巴雅尓)容疑者(35)と元従業員の2人です。
警察によりますと、2人は職場から失踪した外国人技能実習生のベトナム人ら7人を兵庫県内の電子部品の製造工場に派遣して資格外の活動をさせたなどとして、不法就労助長の疑いが持たれています。
警察によりますと、7人の技能実習生は関東地方や中国地方の農家や企業の働き先から失踪し行方が分からなくなっていたということで、偽造の在留カードを持っていました。
調べに対し技能実習生たちは「SNSで時給1000円の求人があるのを見て来た」と説明しているということです。
この工場では職場から失踪したベトナム人技能実習生がほかにも20人余り働いていたということで、警察は2人の派遣会社が組織的に実習生を集め偽造した在留カードを渡して正規の資格があるよう見せかけ、派遣していた疑いがあるとみて調べています。
警察によりますと、逮捕された2人は調べに対し容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB