FCA=フィアット・クライスラーによるルノーに対する経営統合の提案について、日産自動車の西川廣人社長は、実現した場合、提携するルノーとの実務の在り方などを見直していく必要があるとするコメントを発表しました。
この中で、「仮にFCAがアライアンスメンバーに加わることになれば新たに領域が広がり、シナジーを拡大する機会があると考えている」として、日産やルノーの連合にとってプラスの効果があり得るとの認識を示しました。
その一方で、「今回の提案はルノーとFCAの経営統合であり、実現した場合、ルノーの会社形態が大きく変わることになるため、これまでの日産とルノーの関係の在り方を基本的に見直していく必要がある」として、ルノーと共同で進めている部品の調達や技術開発などの実務面の見直しが必要になるという立場を示しました。
今回の経営統合の提案について、日産は反対の姿勢は示していないものの、みずからの利益にどうつながるか、分析や検討を進めていく方針です。
-- NHK NEWS WEB