大型のクルーズ船で日本を訪れる外国人旅行者が増える中、国土交通省は、横浜港や熊本県の八代港など全国の6つの港を国際クルーズ拠点に選定し、岸壁の整備や旅客ターミナルビルの建設を重点的に進めていくことになりました。
国土交通省によりますと、去年1年間にクルーズ船で日本を訪れた外国人旅行者はおよそ199万2000人と、おととしより78.5%増えました。
しかし、国内にはクルーズ船専用の岸壁が少ないため、貨物船向けの岸壁などが利用されていて、外国人旅行者の受け入れをさらに増やしていくには港の整備が課題になっています。
このため、国土交通省は全国の6つの港を国際クルーズ拠点に選定し、港を管理する自治体やクルーズ船を運航する日本やアメリカ、香港などの船会社と連携して港の整備を重点的に進めることになりました。
対象は横浜港、静岡県の清水港、長崎県の佐世保港、熊本県の八代港、それに沖縄県の本部港と平良港の6つの港です。
今後、国と自治体がクルーズ船専用の岸壁などを整備する一方、クルーズ船を運航する船会社が出入国管理の手続きを行う旅客ターミナルビルなどを整備する計画で、国土交通省では今後も国際クルーズ拠点となる港を増やしていく方針です。
-- NHK NEWS WEB