自動運転の車両が逆走して衝突する事故を起こした横浜市の新交通システム「シーサイドライン」は、4日午前11時から運転士が乗務し手動で操縦する形での運転を全線で再開しました。10分間隔で従来の65%の運行量で運行するということで、運行会社は「テスト走行などを通して安全に運行できると判断した」としています。
今月1日、横浜市の新交通システム「シーサイドライン」の新杉田駅で無人で自動運転する車両が逆走し車止めに衝突した事故では、乗客14人が重軽傷を負いました。
事故のあと、国の運輸安全委員会などが調査を進めていますが原因は特定されておらず、全線で運転の見合わせが続いていました。
これについて運行会社「横浜シーサイドライン」は、当面、自動運転での再開を先送りしたうえで、運転士を乗務させ手動で操縦する形での運転を全線で再開することを決め、4日午前11時に横浜市金沢区の並木中央駅から、事故後初めてとなる車両が出発しました。
運転士30人の態勢で10分間隔で運行され、運行量は従来の自動運転の時と比べて65%になるということです。4日夕方と5日朝のラッシュの時間帯には、代替のバスも運行させて輸送量を補填(ほてん)するということです。
運転再開に先立って記者会見した運行会社「横浜シーサイドライン」の三上章彦社長は、「ブレーキや信号のチェック、それにテスト走行などを通して安全に運行できると判断した」と述べました。
-- NHK NEWS WEB