フランスのルノーは、カルロス・ゴーン前会長に関わる不透明な支出が、日産自動車との統括会社で約13億円見つかったことを明らかにしました。社用のジェット機の個人的な利用などに支払われていたということです。
ルノーはこれまで、ゴーン前会長がトップを務めてきたオランダにある統括会社「ルノー・日産BV」で不正がなかったか、日産と共同で調査を進めていました。
その結果、ゴーン前会長をめぐる不透明な支出は1100万ユーロ(日本円で約13億円)に上ることが分かったとしています。
個人的な用事に社用のジェット機などを使っていたほか、ルノーや日産と関係のない相手への寄付も見つかったということです。ルノーは、日産とともに統括会社があるオランダの制度に基づいて法的措置を検討するとしています。
ゴーン前会長をめぐっては、ルノーでも、中東のオマーンにある販売代理店への不透明な支払いやベルサイユ宮殿での結婚式に会社の資金が流用された疑いなどが見つかっていて、会社側はすでに検察当局に通報しています。
-- NHK NEWS WEB