福岡市にある貿易会社の実質的経営者が架空の仕入れを計上し、消費税およそ4000万円の還付を不正に受けた疑いで、東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは福岡市にある「伊勢屋」など2つの貿易会社を実質的に経営していた東京 港区の団体役員大森祥生容疑者(48)です。
東京地検特捜部などによりますと、大森役員は海外に輸出する商品の仕入れにかかった消費税が払い戻される制度を悪用し、架空の仕入れを計上するなどの手口で、おととしから去年にかけて消費税およそ4000万円の還付を不正に受けたなどとして消費税法違反の疑いが持たれています。
関係者によりますと、大森役員は国内で仕入れた宝石や真珠などを海外に輸出する事業を手がけ、実際より宝石などを多く仕入れたように見せかけていた疑いがあるということです。
特捜部は2つの会社の資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。
特捜部は大森役員の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB