法律で販売や所持が禁止されているケシの一種がドライフラワーとしてことし2月以降、都内の花屋などで販売されていたことが分かり、東京都が回収を進めています。
東京都によりますと、先月24日、「インターネット上で不正なケシと思われる植物のドライフラワーの販売広告を発見した」という情報が寄せられ、都が調べたところ、あへん法で販売や所持が禁止されているソムニフェルムという種類のケシであることが分かったということです。
このドライフラワーは港区にある花の輸入販売会社「フレネットHIBIYA」がオランダの商社から輸入したもので、ことし2月以降、1束当たりおよそ20本あるケシ230束を仕入れて、このうち186束が東京を中心とした花屋などに販売されたということです。
このドライフラワーは長さ65センチ程度で、だ円型の果実が付いているということです。
輸入した会社は「不正なケシと知らずに輸入・販売してしまった」と話しているということで、都はこの会社に対して、ドライフラワーの販売中止を指導したということです。
そのうえで都はこのドライフラワーの回収を始め、購入した人は都道府県の薬務課に申し出るよう呼びかけています。
都の窓口は福祉保健局の薬務課で電話番号は03−5320−4505、平日の午前9時から午後5時まで受け付けています。
-- NHK NEWS WEB