大阪 高槻市にある大阪府三島救命救急センターが、医師不足によって患者の受け入れを制限せざるを得なくなった結果、収入が減少したとして、インターネットを通じて運営費の寄付を呼びかけることになりました。
これは、5日、大阪府三島救命救急センターの小畑仁司所長らが会見で説明したものです。
公益財団法人が運営する大阪府三島救命救急センターはベッド数が41床で、心筋梗塞や脳卒中といった重症の患者や交通事故のけが人を受け入れています。
ところが、5年前には22人いた医師が14人にまで減るなど人手不足が深刻化し、去年は数か月間、ことしも4月から患者の受け入れを制限せざるを得なくなっているということです。
このため昨年度の医療収入は10億2500万円余りとここ5年で2割ほど減っていて、インターネットを通じた寄付、クラウドファンディングで2000万円の支援を呼びかけることになりました。
センターは、寄付金で医師や看護師を新たに雇いたいとしていて、寄付をしてくれた人や企業を対象に救急外来の見学会や救命救急に関する講演会を開く予定だということです。
福田真樹子副所長は「人材を確保することで医療体制を取り戻したい。自助だけでは限界があり、皆さんの支援や応援をお願いしたい」と話しました。
-- NHK NEWS WEB