5日のニューヨーク株式市場は、前日に続き、利下げへの期待からダウ平均株価は200ドルを超える値上がりとなりました。一方で、原油価格は下落しており、米中貿易摩擦などを背景に、景気の先行きへの懸念が根強いことをうかがわせています。
5日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日に比べて207ドル39セント高い2万5539ドル57セントで2日連続で大きく値上がりしました。
これは、アメリカの中央銀行が金利の引き下げに転換するのではないかという期待からで、この日も多くの銘柄に買い注文が集まりました。
一方、ニューヨーク原油市場で、国際的な原油取引の指標の1つであるWTIの先物価格は、1バレル=51ドル台まで値下がりしました。
これは、直近の高値であることし4月の水準に比べて20%以上、下落しています。
また、長期金利も低い傾向が続いており、いずれも景気減速への懸念からリスクを避けようという動きが影響しているものとみられます。
市場関係者は「株価が利下げ期待で上昇を続ける一方で、米中の貿易摩擦やメキシコに対する関税引き上げなどから景気の先行きには懸念が根強い。7日に発表される雇用統計で株価がどう反応するか、注目される」と話しています。
-- NHK NEWS WEB