カレーチェーン最大手の「CoCo壱番屋」の創業者が取締役を務める会社が、本来減価償却が認められない希少な楽器を、減価償却して経費として計上し、名古屋国税局から約20億円の申告漏れを指摘されたことが分かりました。
申告漏れを指摘されたのは、カレーチェーン「CoCo壱番屋」の創業者の宗次徳二氏(70)が取締役を務め、名古屋市でコンサートホールなどを運営する会社、「ベストライフ」です。
宗次取締役によりますと、音楽家に貸し出すために購入したイタリアのバイオリンの名器「ストラディバリウス」などの高価で希少な楽器について、平成28年に誤って減価償却して経費として計上していたということです。
希少な楽器は、年数がたっても価値が下がらないため、減価償却が認められず、名古屋国税局から約20億円の申告漏れを指摘されたということです。
過少申告加算税を含めた追徴税額は約5億円で、すでに修正申告したということです。
宗次取締役は取材に対し、「税理士から『事業として貸与していれば減価償却して問題ない』と言われた。初歩的なミスで経営者として恥ずかしく残念だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB