東京 港区に本社がある「ジェイアール東海不動産」の元課長が、社宅の整備費を水増し請求し、だまし取ったとして逮捕された事件で、水増し分は、元課長に直接、現金で手渡されていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。警視庁は、記録を残さないように現金の手渡しにしたとみて調べています。
「ジェイアール東海不動産」の元施設課長、勝又明博容疑者(68)は、平成26年、下請け会社の「東京日化サービス」の元役員、畑中茂徳容疑者(53)とともにJR系列の社宅の整備費を水増し請求し、現金およそ600万円をだまし取ったなどとして、6日、詐欺の疑いで逮捕されました。
整備費は「ジェイアール東海不動産」から「東京日化サービス」などに振り込まれていますが、その後、水増し分は畑中元役員の個人口座に移されたあと、畑中元役員から勝又元課長に直接、現金で手渡されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
水増し代金の取り分は、勝又元課長が50%、畑中元役員が30%で、警視庁は金融機関の口座などに記録を残さないように現金の手渡しにしたとみています。
警視庁は、合わせておよそ4億5000万円をだまし取り、遊興費などに充てたとみて調べています。
調べに対し、畑中元役員は容疑を認め、勝又元課長は否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB