来年春に卒業する大学生の就職内定率は、経団連のルールに沿って企業の採用面接が解禁された今月1日の時点で70%に達し、過去最高になったことが民間の調査で分かりました。
この調査は、人材サービス大手の「リクルートキャリア」が来年春に卒業する全国の大学生を対象に行い、1000人余りから回答を得ました。
それによりますと、経団連のルールに沿って企業の採用面接が解禁された今月1日の時点で、すでに内定を得た学生の割合は70.3%と、去年の同じ時期を2.2ポイント上回りました。この時期の内定率としては平成24年の調査開始以来、最も高いということです。
内定率を男女別に見ますと、男性が69.5%で、去年の同じ時期より1.2ポイント低くなった一方、女性は71.1%で、去年の同じ時期より6ポイント高くなりました。また、文系は67.8%、理系は76.1%となっています。
一方、今月1日時点で就職活動を続けている学生は57.3%と、去年の同じ時期より9.6ポイント減りました。これについて、リクルートキャリアは「ことしは10連休の影響もあり、就職活動のヤマ場が4月に前倒しになったことがうかがえる。学生優位の『売手市場』で、今後も企業側にとっては採用に苦戦する状況が続きそうだ」としています。
-- NHK NEWS WEB