アメリカの景気の現状を示す重要な経済指標の一つ、先月の「雇用統計」が発表され、農業分野以外の就業者の数は7万5000人の増加と市場予想を大幅に下回りました。株式市場などでは、景気を下支えするための金利引き下げへの期待が一段と強まることも予想されます。
アメリカ労働省が7日発表した雇用統計によりますと、先月の農業分野以外の就業者の数は前の月に比べて7万5000人の増加でした。
18万人程度と見込んでいた市場の予想を大幅に下回りました。
業種別では、
▽医療関連が1万6000人増えましたが、
▽建設業は4000人増と、低い伸びにとどまりました。
同時に発表された失業率は3.6%と、49年ぶりの低い数値となった4月と同じでした。
株式市場では、景気下支えのため中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が金利を引き下げることに期待が膨らんでおり、今回の雇用統計で就業者の増加数が市場予想を大幅に下回ったことで、期待が一段と強まることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB