一般家庭の協力を得て全国各地で飛散する花粉の量を観測している千葉市にある民間の気象会社は、関東地方の1都4県で「花粉シーズン」に入ったと、31日、発表しました。
千葉市美浜区にある民間の気象会社「ウェザーニューズ」は、一般家庭の協力を得て、沖縄を除く全国各地で飛散する花粉の量を観測する直径15センチほどの装置の設置を進めています。
会社によりますと、関東地方の東京・神奈川・千葉・茨城・埼玉の1都4県で、すでに装置を置いている3割以上の地点で一部の人に症状が出始めるレベルの花粉が観測され、「花粉シーズン」に入ったと31日に発表しました。
観測されたデータは会社のホームページで公開されていて、花粉の量が特に多い場合などに自動で情報が提供されるスマートフォンのアプリも導入されています。
この会社では、観測の精度を上げるため全国の1000か所にこの装置を設置することにしています。
「ウェザーニューズ」広報担当の須田浩子さんは「インターネットなどの情報が花粉対策を決めるための手段になればうれしいです」と話していました。
この会社によりますと、関東地方では今シーズンは3月上旬から中旬にかけてスギ花粉のピークを迎えると予想されています。
-- NHK NEWS WEB