無人で自動運転していた横浜市の新交通システム「シーサイドライン」が逆走した事故から8日で1週間です。これまでに先頭車両の回路が断線していたことがわかっていますが、断線した場合に車両を動かなくする「フェイルセーフ」と呼ばれる設計になっていなかったことが、運行会社への取材でわかりました。
今月1日、シーサイドラインの車両が横浜市の新杉田駅で逆走して車止めに衝突し、乗客14人がけがをしました。
これまでの運行会社の調査などで、先頭車両にある進行方向を制御する装置につながる回路が断線しているのが見つかり、逆走につながったとみられています。
また、この回路が断線した場合に車両を動かなくする「フェイルセーフ」と呼ばれる設計になっていなかったということで、現在は有人運転を行っています。
一方、NHKが全国のほかの無人運転の新交通システム6社に取材したところ、5社は、回路が断線した場合、車両を動かなくする設計になっていることを確認したということです。
国土交通省は、新交通システムの運行会社などでつくる協議会を立ち上げ、フェイルセーフの設計が徹底されているかや想定外のリスクがないか検証し、再発防止策を検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB