7日のニューヨーク株式市場は、景気下支えのための金利の引き下げに対する期待が一段と強まり、ダウ平均株価は前日に比べて260ドル以上値上がりしました。ダウ平均株価は、直近の4日間だけで1164ドルという大幅な値上がりを記録しています。
7日のニューヨーク株式市場は、朝方発表された先月の雇用統計が市場予想を大きく下回ったものの、景気下支えのための金融当局による金利の引き下げを促すものだと受け止められ、株価は値上がりしました。
ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて263ドル28セント高い2万5983ドル94セントでした。
ニューヨーク株式市場では、米中の貿易摩擦による世界経済減速を懸念して、先月はじめ以来、下落傾向が続いていましたが、今週火曜日にアメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が利下げを行う可能性を示唆したことで値上がりに転じ、この4日間で1164ドル、率にして4.6%の大幅な上昇を記録しています。
市場関係者は「米中の貿易交渉は進展がなく、『利下げ期待』だけで値上がりを続けている危うさもある。金融当局がどのような判断をするか、来月にかけての経済指標などがますます重要になっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB