NASA=アメリカ航空宇宙局は、国際宇宙ステーションへの民間人の宇宙旅行を早ければ来年にも年間2人に限って認めると発表しました。ただ、宇宙船での移動費用も含めると旅行には日本円で60億円以上かかるということです。
これはNASAが7日、ニューヨークで記者会見して明らかにしたもので、国際宇宙ステーションへの民間人の滞在を早ければ来年にも認めるということです。
滞在は、一定の健康基準を満たし、事前に訓練を受けることが条件で、年間2人に限って最大30日間認めるということです。
滞在費は宇宙食で提供される食事代も含め1泊3万5000ドル(およそ380万円)で、30日間滞在した場合は1億円以上かかります。
また、地球から国際宇宙ステーションへの移動には、アメリカの宇宙開発ベンチャー「スペースX」や大手航空機メーカー「ボーイング」が開発した宇宙船を使い、別途5800万ドル(およそ63億円)が必要となります。
NASAは、宇宙旅行によって得られた民間からの資金を、5年後を目指して進めているアポロ計画以来となる宇宙飛行士の月面着陸などに充てるとしていて、幹部の1人は「宇宙開発に使う税金を削減できる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB