東京を国内外の金融系の企業や人材が集まる国際金融都市にしようと、東京都は金融業界などと連携して東京の金融市場の魅力を世界に発信する新たな組織を設立し、7日、記念式典を開きました。
「東京国際金融機構」=「FinCity.Tokyo」と名付けられたこの組織は、東京都が、東京証券取引所などを傘下にもつ日本取引所グループや大手銀行、証券会社などと設立したもので、会長には前 日銀副総裁の中曽宏氏が就任しました。
7日、中央区で設立記念式典が開かれ、中曽会長は「現在、東京はアジアの各都市の台頭により、国際金融の世界では大変厳しい競争にさらされており、金融機能のさらなる強化を早急に進めていく必要がある」と述べました。
東京都の小池知事は「海外との競争や連携にはオール東京で臨んでいく必要があり、都としても最大限努力するし、皆さんの力添えをお願いしたい」と呼びかけました。
都は、海外の金融系の企業や人材を呼び込むなどして東京をニューヨークやロンドンのような国際金融都市にする構想を進めています。
東京国際金融機構は、東京の金融市場の魅力を世界に向けて発信する活動を行うほか、投資を呼び込みやすい環境づくりに向けて関係省庁に政策提言を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB