那覇空港のターミナルビルが9日朝、一時停電して発着便に遅れが出たトラブルは、朝の開店時間帯に館内の電力使用量が一気に増えて想定を超え、いわゆる過電流の状態となって停電したとみられることが分かりました。
ターミナルビルを管理する那覇空港ビルディングによりますと、那覇空港では、午前7時前から国内線と国際線のターミナルビルが停電しました。
1時間ほどで復旧しましたが、その間、国内線のすべてと国際線の一部の便で搭乗手続きができなくなり、エレベーターやトイレなども使用できない状態になりました。
停電の影響で、全日空の那覇と新石垣を結ぶ1往復2便が欠航したほか、那覇空港を発着する22便に最大で約1時間50分の遅れが出ました。
ビルの管理会社によりますと、新しいターミナルビルがことし3月にオープンして店舗が増える中、朝の開店時間帯に館内の電力使用量が一気に増えて想定を超え、いわゆる過電流の状態となって停電したとみられるということです。
また、非常用電源は、電力会社からの電力の供給が止まった場合に作動するため、今回のような過電流に対応できる設定となっていなかったということで、ビルの管理会社が対応を検討しています。
-- NHK NEWS WEB