「富士フイルム」は、去年10月に出荷を終了した白黒フィルムをことしの秋に復活させ、販売を再開することを決めました。
白黒写真用のフィルムは、デジタルカメラやカメラ付きのスマートフォンの普及などで需要が大きく減少し、富士フイルムでは去年10月に出荷を終了しました。
しかし、愛好家などからレトロなおもむきは白黒フィルムでしか味わえないなどと、販売再開を求める要望が数多く寄せられたため、会社が検討を行っていました。
その結果、需要の減少で調達が難しくなっていた一部の原材料について、代わりとなる材料を確保するとともに、製造工程の見直しでコストを抑えるめどもついたということで、ことしの秋から販売を再開することを決めました。
富士フイルムでは「最近では白黒フィルムの写真をスマートフォンで撮影してSNSで発信する楽しみ方も広がり、若者からも販売再開を求める声があった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB