青森県深浦町で9日、警察のパトカーに追跡されていた車が崖下に落ち、男女2人の遺体が見つかった事件で、女性が今月初め、男から暴力を受けたとして、警察が駆けつけていたことが分かりました。警察は、男女間のトラブルをきっかけに、男が女性を殺害した疑いがあるとみて調べています。
青森県深浦町で9日、行方不明届けが出ている人の車として、警察のパトカーが追跡していた乗用車が、約40メートル崖下に転落し、乗っていた男女2人の遺体が見つかりました。
警察によりますと、女性は、秋田県能代市の飲食店従業員佐藤麻美さん(32)で、死因は首を絞められたことによる窒息死で、車ごと落ちた時には、すでに死亡していたとみられるということです。
男は、秋田市の会社員、池島修寿容疑者(39)で、警察は首を絞めて女性を殺害した疑いがあるとみています。死因は全身を強く打ったことによる多発性外傷でした。
警察によりますと、2人は交際していましたが、今月2日に女性が自宅で池島容疑者から暴力を受けたとして、警察が駆けつけていたということです。
池島容疑者は、警察の追跡を受ける前、女性の家族などに対し、殺害を認めて自殺をほのめかしていたということです。
警察は、男女間のトラブルが背景にあるとみて、動機の解明を進めるとともに、車が崖から落ちた原因についても調べています。
-- NHK NEWS WEB