ドラッグストア大手の「ココカラファイン」は、社外のメンバーによる特別委員会を設置して、経営統合などの提案を受けている「マツモトキヨシホールディングス」と、「スギホールディングス」のどちらを選択すべきか、検討してもらうことになりました。
ココカラファインは、マツモトキヨシとスギからそれぞれ経営統合などの提案を受けていて、いずれかと統合が実現すれば店舗数で業界トップになります。
これについて、ココカラファインは、社外のメンバーによる特別委員会を設置し、どちらを選択するべきか検討してもらうことを明らかにしました。
メンバーは、大手スーパー、イトーヨーカ堂の元社長の亀井淳氏やメリルリンチ日本証券で副会長を務めていた今井光氏のほか、弁護士など合わせて6人です。
委員会に、マツモトキヨシとスギのどちらの提案がより成長につながるか検討してもらい、その結果を踏まえて最終判断するということです。
企業にとって極めて重要な経営統合の相手を、経営陣ではなく社外のメンバーの検討に委ねるのは異例です。
これについてココカラファインでは「それぞれの提案について、経営統合による相乗効果がどれだけになるのか、客観的に検討することがねらいだ」と説明しています。
委員会は来月末をめどに検討結果をまとめる予定で、業界再編の行方を左右する判断が注目されます。
-- NHK NEWS WEB