フランスで世界最大級のアニメーションの映画祭が開幕し、来年のオリンピック・パラリンピックに向けて、日本の制作会社がIOC=国際オリンピック委員会と共同で短編映画を作ることを発表しました。
フランス南東部アヌシーで10日開幕したのは、世界最大級のアニメーションの国際映画祭で、コンペティション部門には94か国から200作品余りが参加しています。
ことしは、20年ぶりに日本の特集が組まれ、初日から大勢の人たちが集まりました。
開幕に合わせて日本のアニメーション制作会社「スタジオポノック」は、来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、IOCと共同で短編のアニメーション映画を作ることを発表しました。
作品は、友情や尊敬といったオリンピックの精神を盛り込んだ内容になるということで、来年春には完成させ、東京大会以降の開催地でも上映される予定だということです。
「スタジオポノック」の西村義明プロデューサーは、「完成したら、またアヌシー映画祭の場に持ってきたいと思います」と話していました。
ことしの映画祭には、長編のコンペティション部門に、日本から湯浅政明監督の「きみと、波にのれたら」、原恵一監督の「バースデー・ワンダーランド」、櫻木優平監督の「あした世界が終わるとしても」の3作品がノミネートされていて、最高賞にあたる「クリスタル賞」への期待が寄せられています。
-- NHK NEWS WEB