神奈川県の東名高速道路であおり運転をきっかけに家族4人が死傷した事故をめぐり、北九州市の建設会社の社長がインターネット上にうその情報を書き込まれ苦痛を受けたとして、書き込みをしたとされる8人に賠償を求めている裁判が始まりました。3人は和解の意向を示し、このうち1人とは具体的な協議に入りました。
北九州市八幡西区の建設会社「石橋建設工業」はおととし6月、神奈川県の東名高速道路であおり運転を受けたワゴン車に乗っていた家族4人が死傷した事故で、福岡県中間市の男が逮捕された際、無関係だったにもかかわらず、「男の勤務先だ」などとインターネット上にうその情報を書き込まれました。
会社の社長は名誉を傷つけられて精神的苦痛を受けたなどとして、書き込みを行ったとされる8人に合わせて880万円の賠償を求める訴えを起こしています。
11日から福岡地方裁判所で始まった裁判で、8人全員が書き込みを認めたものの、このうち5人は本人の名誉とは関係がないなどとして、訴えを退けるよう求めました。
一方、3人は社長の訴えを認めて和解の意向を示し、このうち1人とは具体的な和解協議に入りました。
-- NHK NEWS WEB