中国の先月の新車の販売台数は、去年の同じ月を16%余り下回り11か月連続の減少となりました。減少幅も前月より拡大し、新車販売の落ち込みに歯止めがかからなくなっています。
自動車メーカーなどで作る「中国自動車工業協会」が12日発表した、先月の新車の販売台数は191万3000台で、去年の同じ月を16.4%下回りました。
中国ではアメリカとの貿易摩擦などを背景に消費が減速していて、新車の販売台数が前の年の同じ月を下回るのは去年7月以来、11か月連続です。さらに、先月の減少幅は前の月より2ポイント近く拡大していて、販売減少に歯止めがかからなくなっています。
これについて自動車工業協会は、消費減速に加えて、政府が新たな燃費規制への切り替えを急いだ結果、対応する車種が不足して、販売の落ち込みを助長したとしています。
また、これまで好調な販売が続いていた電気自動車などの販売台数も、先月は、前の月に比べて1.8%の増加にとどまりました。中国政府は、今月、地方政府に対して、電気自動車などの販売規制を撤廃するよう求めたほか、充電設備の設置を強化する方針を打ち出していて、新車販売をてこ入れするねらいもあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB