トヨタ自動車は、管理職の約9800人に支給するこの夏のボーナスについて、平均で4%から5%減らすことになりました。電気自動車や自動運転技術の開発などをめぐる競争が激しくなる中、管理職の間で危機感を共有するねらいです。
トヨタによりますと、対象となるのは、課長級にあたる「基幹職」と、部長級などにあたる「幹部職」を合わせた約9800人で、来月1日に支給される夏のボーナスを平均で4%から5%減らします。
トヨタの業績は、ことし3月期の売上高が日本の上場企業として初めて30兆円を突破するなど好調を維持していますが、電気自動車や自動運転技術の開発などをめぐる競争が激しくなる中、管理職の間で危機感を共有するねらいがあります。
一方、トヨタでは、管理職ではない一般社員の冬のボーナスについては、ことしの春闘で決まらず、この秋に改めて労使交渉が行われることになっていて、管理職のボーナス減少が影響を与えることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB