去年8月、フィリピンで日本人の会社社長の女性が射殺される事件があり、神戸市に住む77歳の夫が、現地のフィリピン人に犯行を指示した疑いがあるとして、殺人の疑いで兵庫県警察本部に逮捕されました。調べに対し、容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、神戸市西区の浜田慎一容疑者(77)です。
この事件は去年8月、フィリピンのセブ市の路上で、浜田容疑者の妻で、現地に住む会社社長の純子さん(71)が車を運転中に、バイクで近づいてきた2人組に頭と胸を拳銃で撃たれて死亡したものです。
フィリピンの警察では、薬物と銃器に関わる事件で逮捕したフィリピン人の男女2人が殺害を実行したとみて捜査を進めていました。
その結果、浜田容疑者が日本から電話などで犯行を指示した疑いが強まり、現地の警察と情報交換を続けていた兵庫県警察本部が、刑法の「国外犯規定」を適用し、殺人の疑いで逮捕しました。
浜田容疑者は、妻の純子さんとともに現地で会社を経営していましたが、5年前に別居して日本に帰国し、捜査関係者によりますと、離婚をめぐって裁判で争っていたということです。
警察によりますと、調べに対し「私は知りません」と供述し、容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB