13日のニューヨーク原油市場では、中東のオマーン湾で2隻のタンカーが攻撃を受けたことで原油の供給不安が強まり、原油価格は一時、前日に比べて4%を超える大幅な上昇を記録しました。
国際的な原油取り引きの指標の一つであるWTIの先物価格は、この日一時、1バレル=53ドル台半ばと、前の日に比べ4%を超えて大幅に値上がりしました。
その後、値上がり幅は縮小しましたが、今回の事件を受けて世界的な原油の供給不安が強まった形です。
また、13日のロンドン市場でも北海産の原油の先物価格がこちらも前日に比べて一時4%以上高い、1バレル=62ドル台まで値上がりしています。
一方、ニューヨーク株式市場は原油価格の上昇を受け、石油関連企業の銘柄などが買われ、株価は値上がりしました。
13日のダウ平均株価の終値は、前の日に比べて101ドル94セント高い2万6106ドル77セントでした。
市場関係者は「原油価格は米中の貿易摩擦などを背景に、世界的な需要が減るのではないかという見方もあり、値上がり幅は抑えられた。ただ、今後の推移によっては急激に価格が変動する可能性も考えられる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB