本物と見分けがつかないほど巧妙な偽の動画を作る「ディープフェイク」と呼ばれる技術を使って、アメリカのフェイスブックのザッカーバーグCEOが実際には言っていないことをインタビューで言っているように加工した動画が議論を呼んでいます。
この動画はAIを使ってアメリカのアーティストらが作り、フェイスブック傘下のインスタグラムに投稿したもので、フェイスブックのザッカーバーグCEOが「一人の男が数十億人の秘め事や暮らしに関する個人データをコントロールできるのはアーティストのおかげだ」と述べています。
こうした本物と見分けがつかないほど巧妙な偽の動画を作る技術は「ディープフェイク」と呼ばれ、広がることが懸念されていて、この動画も実際には2017年に放送されたインタビューをもとに作られたものとみられています。
フェイスブックはこれまでのところ動画を削除していませんが、先月、トランプ大統領と対立する野党民主党のペロシ下院議長のフェイク動画が広がった際にフェイスブックが削除に応じなかったことから、会社トップのフェイク動画の対応に注目が集まっています。
-- NHK NEWS WEB