無人で自動運転していた横浜市の新交通システム「シーサイドライン」が逆走し、乗客14人がけがをした事故で、進行方向を制御する装置につながる回路に見つかった断線は、事故発生の一往復前に起きていたことが分かりました。
今月1日、シーサイドラインの車両が横浜市の新杉田駅で逆走して、車止めに衝突し、乗客14人がけがをしました。
これまでの運行会社などの調査で、先頭車両にある進行方向を制御する装置につながる回路が断線したため、逆走につながったとみられています。
4日、再発防止策を検討する会議が国土交通省で開かれ、専門家や新交通システムを運行する会社の担当者などおよそ20人が集まりました。
国土交通省によりますと会議では走行時の記録装置を調べた結果、車両の回路が断線したのは事故発生の一往復前の幸浦駅と産業振興センター駅の間だったという報告が運行会社からあったということです。
また、回路が断線した原因について、結束されていなかった配線が長期間にわたって車体に接触したことによりショートした可能性があることを明らかにしました。
会議では今後、断線以外でも逆走が起こる可能性があるか検証し、再発防止策をまとめることにしています。
-- NHK NEWS WEB