ステーキチェーンの「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは14日、アメリカの新興市場ナスダックへの上場を廃止すると発表しました。去年9月、日本企業としては5年4か月ぶりに上場しましたが、アメリカの事業が苦戦する中、「上場を続ける合理性が低下した」としています。
日本国内で急成長した「いきなり!ステーキ」は、おととしアメリカ・ニューヨークに進出し、一気に11店舗まで拡大するとともに、知名度を高めるためなどとして去年9月、新興市場のナスダックに上場しました。
日本企業としては5年4か月ぶり、外食産業としては初めての上場でした。
しかし、ニューヨークでの事業はその後低迷し、11の店舗を4店舗まで減らしたものの、この影響で運営するペッパーフードサービスの去年の業績は8年ぶりの最終赤字に陥っていました。
上場廃止の理由について会社側は「上場継続における経済的合理性が低下したため」だとしていて、上場の期間は僅か1年ということになります。
ニューヨークでは、存続させている4店舗の一部は業態の変更を行うなど、会社側では事業の見直しを進めています。
-- NHK NEWS WEB