人工呼吸器を使った手術で使用するフィルターに不具合が生じ、患者が低酸素脳症になるケースがあったことから、販売会社がおよそ15万個の商品を自主回収することになりました。
自主回収となったのは、東京・新宿区の医療機器販売会社「フジメディカル」が、台湾から輸入して販売した「ベンタエイドF」と呼ばれるフィルターです。
このフィルターは人工呼吸器を使った手術で、患者の体内に異物が入り込むのを防ぐためにチューブに取り付けるもので、厚生労働省によりますと、フィルターが塞がり、患者に十分な酸素が送れない不具合が生じたということです。
患者は低酸素脳症となり、会社では同様の不具合がほかでも起きる可能性が否定できないとして、自主回収することを決めました。
フィルターは医療機関など98の施設に納入されていて、会社は過去3年間に出荷した15万個余りを回収することにしています。
-- NHK NEWS WEB