中東のホルムズ海峡付近で日本の海運会社が運航するタンカーが攻撃されたことを受け、世耕経済産業大臣はサウジアラビアのエネルギー産業鉱物資源相と会談し、エネルギーの安全保障を確保するための協力を求めました。
世耕経済産業大臣はG20=主要20か国の閣僚会合が開かれている長野県で、サウジアラビアのファリハ エネルギー産業鉱物資源相と会談しました。
この中で世耕大臣は、中東のホルムズ海峡付近で日本の海運会社が運航するタンカーが攻撃されたことに懸念を表明し、エネルギーの安全保障を確保していくための協力を求めました。
これに対しファリハ エネルギー相は「エネルギーの安全保障を脅かす行為で、サウジアラビアとしては自分たちの領海や港湾、船舶の安全を守るべく取り得る手段を講じていく」と述べました。
そのうえで「国際的な原油市場の安定を保障していきたい」と述べ、原油の供給に一定の責任を持つ考えを示しました。
また世耕大臣はアメリカ・エネルギー省のブルイエット副長官とも会談し、協力を求めました。
これに対しブルイエット副長官は「日本側の懸念は認識している。ワシントンに戻って情報機関から説明を受け、知り得たことを共有したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB