夏の参議院選挙を前に、自民党の全国幹事長会議が開かれ、安倍総理大臣は「政治の安定が不可欠だ」と強調し、勝利に向けて結束を呼びかけました。
この中で安倍総理大臣は「経済は成長し、年金の財政基盤は確かなものとなっている。仕事があり、給料が増え、社会保障の基盤がしっかりしている社会を作っていきたい」と述べました。
そのうえで「政策を前に進めていくためにも、政治の安定が不可欠だ。12年前の参議院選挙では、自民党が惨敗し、政治が安定を失い、悪夢のような民主党政権ができたが、再びあの時代に戻すわけにはいかない」と強調しました。
そして「まなじりを決して、参議院選挙を勝ち抜いていこう」と述べ、勝利に向けて結束を呼びかけました。
出席者によりますと、会議では「衆参同日選挙」について質問が出され、甘利選挙対策委員長は「総理大臣が決めることだ」とする一方、参議院選挙は来月4日公示、21日投票の日程で行われるという見通しを示したということです。
一方、秋田県連からは、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐって「防衛省がオウンゴールを連発し、県民の信頼を著しく損なっている。選挙間近の時に、年金も含めて、マイナスになるような環境を作ってほしくない」として、老後の資産形成で「およそ2000万円必要になる」などとした金融庁の審議会の報告書も含め、政府や党本部に適切な対応を求める意見が出されました。
-- NHK NEWS WEB