年金など老後の備えが議論になっていることを受けて、実際に老後に必要な金額を試算してもらおうというセミナーに申し込みが殺到し関心の高さをうかがわせています。
このセミナーは東京 千代田区にある投資に関するさまざまな講座を開いている「ファイナンシャルアカデミー」が企画しました。
セミナーは老後の資産形成で「およそ2000万円必要になる」などとした報告書を金融庁の審議会がまとめたのをきっかけに、年金など老後の備えについて議論になっていることから、働く現役世代に対策を考えてもらうのがねらいだということです。
定員は36人の予定でしたが、17日までに6倍近くの210人の申し込みがあったということで、急きょ、全員が受講できるように当初よりも広い会場を用意したということです。
申し込みは30代から50代までが多いということで、働く現役世代の関心の高さをうかがわせています。
セミナーでは参加者一人一人に、現在の収入や支出、生活状況などを記入してもらい、老後に必要な資金を試算してもらうということです。
講師を務めるファイナンシャルプランナーの小野原薫さんは「公的年金だけでは自分にとっての豊かな老後が過ごせるかというとそうではないと思うので、家計の現実を見ることで将来への対策を早めに取ってほしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB