年金など老後の備えが議論になっていることを受けて、実際に必要な金額を試算してもらおうというセミナーが17日夜、東京都内で開かれました。
このセミナーは、老後の資産形成で「およそ2000万円必要になる」などとした報告書を金融庁の審議会がまとめたのをきっかけに年金など老後の備えについて議論になっていることを受けて、東京千代田区にある投資に関するさまざまな講座を開いている会社が企画しました。
セミナーでは、講師が老後は子どもの教育などにかかるお金が減る一方、交際費や医療費が増える傾向にあると説明しました。
そして、参加者たちは老後に受け取れる年金の額をそれぞれ確認したうえで、収入や支出、生活状況などをシートに記入し、老後に必要な金額を試算しました。
その中では、2000万円以上必要とされた人と、そこまでは必要ないとされた人が分かれる形となりました。
講師を務めたファイナンシャルプランナーの小野原薫さんは「老後の資金の問題を現役世代の皆さんも自分ごととして捉えて、対策を考えてほしい」と話していました。
参加した都内で働く31歳の男性は「老後に必要な金額を計算して具体的な数字として見ることで今の家計を省みて貯金や投資などの行動に移すきっかけになりました」と話していました。
-- NHK NEWS WEB