東京 世田谷区の住宅で、83歳の女性が死後3か月ほど経過した状態で死亡しているのが見つかりました。57歳の娘が同居していましたが、足が不自由で閉じこもりがちだったということで、警視庁は、娘が周囲に相談できず母親の死を届け出られなかったとみて調べています。
今月11日の朝、東京 世田谷区等々力の住宅で、この家に住む83歳の女性が、寝室の布団の上で死亡しているのが見つかりました。
死後3か月ほど経過した状態だったということです。
毎日のように食事を届けていた弁当店の店員が、家の中の異臭に気付き、区の職員や警察官が家の中に入って遺体を発見したということです。
家には57歳の娘が同居していましたが、足が不自由で最近は閉じこもりがちだったということです。
近所の住民によりますと、母親は数年前から認知症のような症状がみられ、見守りに訪れる区の職員や地域住民との関わりを断つようになり、この数か月間、親子は孤立していたということです。
警視庁によりますと、母親は年金暮らしで、娘は少なくとも、20年以上前から仕事をしていなかったとみられています。
娘は「母親から“自分が死んでも誰にも言うな”と伝えられていた」と話していて、警視庁は、娘が周囲に相談できず、母親の死を適切に届け出られなかったとみて遺体を遺棄した疑いで逮捕し、詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB