アメリカのIT企業アップルは去年12月までの3か月間の決算を発表し、「iPhone」の新型機を投入した効果で、売り上げが1年ぶりに増加に転じ、世界的な販売の減速傾向にひとまず歯止めをかけたかたちとなりました。
アップルが、31日に発表した去年10月から12月までの決算によりますと、売り上げは783億5100万ドル(およそ8兆8500億円)で、前の年の同じ時期を3%上回り、1年ぶりに増加しました。
これは、去年9月に発売した主力製品iPhoneの新型機の売れ行きが好調で、3か月間のシリーズの販売台数が世界で、およそ7830万台と前の年より5%増えたことが主な要因です。
一方、最終的な利益は研究開発費が増えたことなどから、前の年より3%減って178億9100万ドル(およそ2兆200億円)でした。
アップルは韓国のサムスン電子など、ほかのメーカーとの競争の激化で、3四半期連続して減収減益となり、成長の減速が鮮明になっていましたが、新型機の投入によって、ひとまず歯止めをかけたかたちとなりました。
ティム・クックCEOは「3か月間としては、これまでで最も多いiPhoneを販売した。音楽配信などサービス部門の売り上げも力強く成長していて、これから出す製品にわくわくしている」と話しました。
-- NHK NEWS WEB