20日のニューヨーク株式市場は、引き続き利下げへの期待からダウ平均株価は250ドル近い値上がりと、この日も大きく上昇しました。一方、外国為替市場では、アメリカが金融緩和の方向に転換したことで円が買われ、円相場は5か月半ぶりに1ドル=107円台前半まで円高が進んでいます。
20日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日に比べて249ドル17セント高い、2万6753ドル17セントで、去年10月につけた最高値まであと75ドルの水準まで上昇しました。
また、ダウと並ぶ主要な株価指数である「S&P500」は、最高値を更新しました。
いずれも、近い時期の利下げを期待して買い注文が先行したためです。
一方、外国為替市場では、アメリカが利下げの方向に転換したため、長期金利が一段と低下して、ドル売り円買いが強まり、円相場は、ことし1月初め以来となる1ドル=107円20銭台まで円高ドル安が進みました。
市場関係者は「日米欧の3極が金融緩和の方向に向かうことで、追加の緩和策が乏しいとみられている日本の円が、相対的に買われやすくなっており、たとえば去年の秋のアメリカの株高の時とは逆の動きになっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB