政府はことしの観光白書を閣議決定しました。外国人旅行者の国内での消費額は4兆5000億円を超えて、半導体などの電子部品の輸出額を上回る規模となり、日本全体の消費に相当のインパクトをもたらしているとしています。
去年、日本を訪れた外国人旅行者は、過去最高の3119万人と、初めて3000万人を上回りました。
観光白書によりますと、外国人旅行者の国内での消費額は4兆5189億円と、半導体などの電子部品の輸出額を上回る規模となり、日本全体の消費に相当のインパクトをもたらしているとしています。
また、外国人旅行者の増加に伴い、ホテルや旅館などの建設投資は、去年までの6年間で9倍に増え、初めて1兆円を超えたほか、化粧品メーカーや菓子メーカーが新たな工場を建設するなど、幅広い産業で活発な投資を生み出しているとしています。
政府は来年2020年に外国人旅行者を4000万人、消費額を今の2倍近くの8兆円に引き上げることを目標としています。
白書ではキャッシュレス決済ができる場所を増やすことに加え、ことしの秋に日本各地で行われるラグビーワールドカップの機会も生かして、地方を訪れる旅行者を増やす必要があるとしています。
-- NHK NEWS WEB