20日、日本航空の副操縦士から乗務前の検査でアルコールが検出され、乗務を交代していたことが分かりました。
アルコールが検出されたのは、日本航空の42歳の男性副操縦士で、20日午後3時すぎに釧路空港を出発し羽田空港に向かう便に乗務する予定でした。
国の新たな基準では、アルコールがわずかでも検出された場合、乗務が禁じられていて、会社によりますと、副操縦士が出勤前の午後1時前に、釧路市内の宿泊先のホテルで会社から貸与されているアルコール検知器で自主的に検査したところ、呼気1リットル当たり0.25ミリグラムが検出されたと、会社に報告したということです。
会社は副操縦士からの報告を受けて、乗務を交代させました。
副操縦士は会社の聞き取りに対して、乗務前日の午後6時前から釧路市内の飲食店で1人でビールを中ジョッキで10杯程度を飲んだと話しているということで、会社が詳しい状況を調べています。
日本航空グループでは、今月8日にも日本トランスオーシャン航空の機長が乗務前の検査でアルコールが検出され2便が欠航するなど、飲酒事案が相次いでいます。
日本航空は「立て続けにパイロットによるアルコールの事案を発生させたことを大変重大に受け止めています。リスクの芽を確実に摘んでいくよう全力で取り組みます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB