童謡「森のくまさん」の歌詞を、日本語に翻訳した大阪府の男性が、替え歌を出したお笑いタレントとCDなどの販売会社に対しCDの販売の中止などを求めていた問題で、タレント側が著作者としての男性の権利を尊重し、男性もCDの販売などを認めることで合意しました。
「森のくまさん」の歌詞を、日本語に翻訳した大阪府の馬場祥弘さん(72)は、替え歌によって著作者としての人格権を侵害されたとして、替え歌を出したタレントとCDなどの販売会社の「ユニバーサルミュージック」に対しCDの販売の中止や300万円の慰謝料などを求めていました。
この問題で1日、馬場さんの代理人の弁護士が大阪市内で記者会見し、これまでにタレント側から「JASRAC=日本音楽著作権協会を通じて、替え歌の同意を得たと考えていた」と説明があり、これに対して馬場さんがタレント側に誠意があったと認めたことを明らかにしました。
そして、タレント側が著作者としての馬場さんの権利を尊重し、馬場さんもCDの販売などを認めることで合意したということです。一方で、金銭的な部分で合意があったかどうかについては明らかにできないと話しました。
合意を受けて馬場さんとタレント、それにユニバーサルミュージックは「今回の件に関しては、円満解決に至りました」というコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB