アメリカのホワイトハウスは、トランプ大統領が、空席となっていた国防長官にエスパー陸軍長官を指名すると発表しました。
アメリカ国防総省では去年末に、マティス前長官がシリアからのアメリカ軍の撤退に抗議する形で辞任して以降、半年余りにわたって長官の空席が続いています。
こうした中、ホワイトハウスは21日、声明を発表し、トランプ大統領がエスパー陸軍長官を国防長官に指名すると明らかにしました。
エスパー氏は、55歳。陸軍士官学校を卒業後、20年余り陸軍に勤務し、湾岸戦争にも従軍しました。その後、大手軍事企業レイセオンの副社長を経て、おととし11月から陸軍長官を務めています。
エスパー氏は、いったん国防長官に指名されていたシャナハン国防長官代行が指名を辞退したことを受け、24日から長官代行に就任することが決まっていました。
就任には今後、上院の承認が必要となりますが、トランプ大統領としては、イランとの間で緊張が高まるなど安全保障面での課題が山積する中、速やかにエスパー氏を長官に指名することで、影響を最小限に抑えたい思惑があるとみられます。
-- NHK NEWS WEB