国内最大級の衣料品通販サイトを運営する「ZOZO」は、スマートフォンなどを使って、足の形をミリ単位で立体的に計測するシステムを開発しました。サイズにあった靴を試着なしで注文できるようにしたいとしています。
このシステムでは、専用のマットの上に足を乗せた状態で、足の周囲を合わせて7か所、スマートフォンのカメラで撮影します。
これにより、足の長さだけでなく、かかとの幅や甲の高さ、それに土踏まずの長さなどをミリ単位で計測することができるとしていて、スマホの画面に足の形が3Dで表示される仕組みです。
将来的には、試着をしなくても足の形のデータを活用し、通販サイトでぴったりのサイズの靴を注文できるようにしたいとしています。
「ZOZO」は、体のサイズを測るボディースーツを開発し、無料配布するなどして話題を集めましたが、コストがかさむなどした結果、昨年度の決算では、上場以来初めての減益となりました。
今回も、計測に使う専用のマットを無料で配布することにしていて、データを蓄積して、アパレル会社などとともに新たな商品開発にも活用したい考えです。
開発を担当した伊藤正裕取締役は「サイズがぴったりの靴をネットで買うのは難しいが、このシステムで安心して買えるようにしていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB