神戸市の会社が、まつげ用のパーマのクリームをインターネットで無許可で販売し、健康被害が出ていたことが分かり、警察は、この会社の役員を医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕しました。全国で3億円余りを売り上げていたとみて、捜査しています。
無許可で販売されていたのは、神戸市中央区の「内外治療院」が製造したまつげ用のパーマのクリームです。
警察によりますと、この会社は、美容室で行う「まつげパーマ」を自宅で手軽にできるとして、インターネットのサイトでまつげをカールする器具とセットでクリームを販売していましたが、去年、購入した人から「まぶたが炎症をおこした」と、健康被害の相談が兵庫県に寄せられていたということです。
警察が調べたところ、クリームは医薬部外品にあたり、製造販売には国の許可が必要なのに得ていなかったということで、警察は、役員で、実質的な経営者の山岡正敏容疑者(53)を24日、医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕しました。
「まつげパーマ」は、目が大きく見えるとして若い女性に人気で、山岡容疑者は、業者から仕入れた頭髪用のパーマ液を小分けにして「まつげ用」として販売していたということです。
警察は、この3年間でおよそ12万セット、3億2000万円を売り上げていたとみて捜査しています。
警察によりますと、調べに対し、容疑を認めているということです。
-- NHK NEWS WEB